ビジネスマンが教養として産業革命を学び直すべき3つの理由

産業革命

こんにちは、アリントスです。
私は普段、国内電機メーカーで法人営業をしている28歳の男です。妻と1歳半の息子と暮らしています。
仕事はそつなくこなし、上司の覚えも悪くない、はず。
しかし、最近よく脳裏をよぎる疑問があります。
「俺の判断は合っているのか?この判断はどういう結果をもたらすんだ?」
「会社のこの方針変更は抜本的過ぎて、まずいのではないのか?」
などという言葉を気の弱い自分が言ってくるのです。
そんな時にすかさず私の脳内ビスマルク宰相がこう言います。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶのだ。21世紀では使い古された言葉だろうが、お前には必要な言葉であろうが!」と。

とはいっても「歴史の範囲はとても広く、どこから学べばいいの?」と素朴に思いました。
「アレキサンダー大王の話もカッコよくて憧れるけど、自分とかけ離れ過ぎている…。」
「日本の戦国時代はとっつき易いけど、軍略や謀略も今は使わないし…。」
と悩んでいたところに良い題材を思いつきました。
今の自分のビジネスの源流にあたるし、自分の境遇とも照らし合わせることができそうな歴史。
そうです、ずばり「産業革命」です。
今も続いている企業もありますし、同じビジネスパーソンが活躍した時代なので、感情移入もとっつき易さもありそうです。

そこで、現代のビジネスパーソンが産業革命を学び直す意義を私なりに述べていきたいと思います。

ビジネスパーソンが産業革命を学び直すべき3つの理由

今回は「産業革命」をテーマにしますが、特に「第一次産業革命期におけるイギリスの企業家」に着目していきたいと考えています。
ただ、多くの方はこんな疑問を持たれるのではないでしょうか。

  • 250年前のしかもイギリスと現在の日本と置かれた状況が違いすぎるのではないか?
  • 当時は蒸気機関とかで、今はAIやIoTが全盛で、全く技術的には違うだろう?
  • そもそも、当時の企業家とか誰?知らん!

私自身も学び直し始める前までは同じような気持ちでした。
しかし、私は産業革命期を学び直すにつれて、以下の3つの理由でビジネスマンが学び直す価値があると思うようになりました。

  1. 現在は第四次産業革命の真っ只中であり、その状況は第一次産業革命期と類似しているから
  2. 当時の企業家に関する確かな情報が残っているから
  3. 当時の企業家の悩みや決断に私たちが感情移入しやすいから

詳細は紙面の都合上、別記事にて整理していきたいと思いますが、簡単に説明いたします。

現在と第一次産業革命期の類似点

類似点は大きく2点に整理できると私は思っています。

  • 技術革新により、必要とされる労働のスキルセットが大幅に変わる
  • それにより、ビジネスモデルや経営方法も大幅に変わる

現在、巷では「AIやロボットによって、あなたの今の仕事は不要になります」と言った言説が流布されています。
これと同じことが第一次産業革命期にも起きたと考えられています。
言い換えれば、これまで人がやっていた仕事が、人ではないモノ(AI、ロボット、蒸気機関、紡績機)が実行することになります。
これにより、ビジネスモデルも変われば、直面するビジネスの課題も変わります。
そういった点で、当時と今は類似点が多いと考えられているのです。

当時の企業家の正確な情報が残っている

15世紀イタリアで発明されたと言われる簿記が産業革命前後では更に高度化します。
この頃、職人が手作業で支えていた製造業は、大型で高価な機械、とりわけ蒸気機関を活用した工業化が始まります。それらの大型な機械は初期投資が非常に大きくなります。
そのため、初期投資を回収するために長期的な経営を志すことになり、それに沿って会計も発展しました。
このような、背景からこの当時の企業家の会計帳簿や手紙などが多く残っており、研究が進んでいます。

つまり、眉唾な伝説を知るのではなく、実際の我々の延長線上にいた企業家の動向を垣間見ることができるということになります。
よりリアルに彼らの悩みや判断を知ることは、現代の我々のケーススタディにはもってこいだと思います。

当時の企業家を自分に当てはめやすい

世界史上、我々人類が直面した大きな変革は、産業革命以外にも沢山あります。
しかし、それぞれの変革時期の人々の足跡を辿っても、私たちとは思想も環境も大きく隔たりがあり過ぎて、中々、現在の自分の課題に当てはめて学ぶことが難しいと思います。

その点、第一次産業革命期は、資本主義経済に移り、国民国家の思想が芽生えてきた頃になります。
相違点は沢山ありますが、根底の思想面では、現在の我々と地続きだと考えられます。
そのため、当時の企業家の置かれた状況に思いを馳せたり、直面する課題、それに対する経営判断を見たときに、今の自分と比較し、当てはめやすいと思っています。

どのように産業革命を学び直していくのか

学び直す理由が分かったところで、たった数百文字の記事を読んだだけで学んだとは言えないと思います。
私自身も数百文字で書き表すことはできないとも思っています。
そこで、これから私は学び直しの旅に出たいと考えています。

まずは、当時の企業家が置かれた背景や取り巻く状況についてインプットしていきます。
専門家の著作物を読み、背景や状況を把握する情報を整理いたします。
その上で、当時の企業家の研究を基に、彼らの直面した課題は何か、それに対して彼らはどのような判断をし、アクションをとり、どのようなビジネスを展開していったのか、を追っていきます。
具体的には以下のような問いに答えていきたいと思います。

  1. 産業革命が起きる1,700年頃のイギリスってどういう状況に置かれていたの?
  2. なぜ、イギリスで産業革命が起きたの?ドイツでもフランスでもないのは何で?
  3. なぜ、このタイミングにしか起きなかったの?もっと昔に起きなかったの?
  4. 産業革命が起きている時に企業家(ビジネスパーソン)は何をしたの?
  5. 結局、現代の私たちは何が学べて、今後活かすことができるの?


これらの問いに答えを出していくことによって、きっと現代の私たちのビジネスにおいても有益な知見を得られると思っています。

ただ、私が現在持ち合わせている知識は貧弱なため、インプットしつつ記事を書き進めることになります。
参考文献や論文は必ず掲載しますので、ともに学びを深めて行ければ幸いです。
記事の端々には、ともに学ぶ一人のビジネスパーソンとしての私の思いも添えたいと思います。
ご自分の気づきと似ていたり、違うなと思ったりされた際は、是非ともコメントをお待ちしています。

それでは、本記事はここで終了となります。
次回以降では文献や論文を読み進めていく中での気づきをシェアしていきます。

皆様の毎日が素敵なものでありますように。

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